「ショートにしてみたい」。鏡の前で何度もそう思うのに、いざ美容室の予約を取ろうとすると手が止まる。あなただけじゃありません。むしろ、ショートにしたい人のほとんどが同じ場所で立ち止まっています。

この記事では、なぜ怖いのかを正体から解きほぐして、「これなら失敗しなさそう」と思える長さの決め方を、3つの基準でお伝えします。読み終わるころには、最初の一歩が少し軽くなっているはずです。

なぜ「ショートにする勇気」が出ないの?

理由はシンプルで、ショートは元に戻すのに時間がかかるからです。

ロングを少し切るのとは違って、ショートは「やり直しがきかない」感覚があります。髪は1ヶ月に約1cmしか伸びません。もし「思っていたのと違う」となっても、元の長さに戻るまで何ヶ月もかかる。この「取り返しのつかなさ」が、あなたの手を止めている正体です。

でも、ここで大事なことを1つ。失敗が怖いのは、「ショート」という言葉が広すぎるからでもあります。

あごのラインで切るのも、耳が見えるくらい短くするのも、襟足を刈り上げるのも、全部「ショート」と呼ばれます。長さの幅が10cm以上あるんです。だから「ショートにする」と決めるだけでは、ゴールがぼんやりしたまま。ぼんやりしたゴールに飛び込むから、怖い。

逆に言えば、長さを具体的に決めてしまえば、怖さはぐっと小さくなります。

耳、あご、えり足を基準にショートヘアの長さを示した図解

失敗しにくい長さの決め方|3つの基準

基準①:いきなり一番短くしない「ボブ経由」

ショートが初めてなら、最初のゴールをあごのラインのボブに設定するのがおすすめです。

理由は2つあります。1つは、あごラインは多くの顔立ちになじみやすい長さだから。もう1つは、ここを通過点にできるからです。

ボブにしてみて「もっと短くしたい」と思えたら、次の来店でさらに切ればいい。逆に「これくらいがちょうどいい」と感じたら、そこで止まればいい。ボブは、ショートへの踊り場のような長さなんです。いきなり崖から飛び込まず、階段を一段ずつ降りる。これだけで怖さは半分になります。

基準②:「結べる長さ」を残すかどうかで決める

決断を左右する地味で大事なポイントが、髪を結べるかどうかです。

毎朝バタバタする人、夏に首元を涼しくしたい人、汗をかくスポーツをする人にとって、「結べない」は想像以上にストレスになります。後ろでひとつに結べる長さ(だいたい肩より少し上)を残すか、結ぶことをきっぱり手放すか。ここを先に決めておくと、切ったあとの「結べなくて困った」という後悔をまるごと防げます。

迷うなら、まずは結べるギリギリの長さから。物足りなければ次で切れます。

基準③:顔まわりの「えり足」と「もみあげ」をどうするか

ここが、ショートの仕上がりを左右する隠れた主役です。

同じ長さのショートでも、えり足(首の後ろの生え際)ともみあげ(耳の前の髪)の処理で、印象は大きく変わります。えり足をすっきり短くすると、ボーイッシュで活発な印象に。少し長さを残すと、女性らしいやわらかさが出ます。

「失敗した」と感じる原因の多くは、長さそのものより、この顔まわりが自分のイメージと違ったケースです。だからこそ、美容師さんに「活発な感じ」か「やわらかい感じ」か、なりたい雰囲気を言葉で伝えることが、長さの数字を伝える以上に大切になります。

同じショートヘアでえり足すっきりとえり足やわらかを比べた図解

切る前に、これだけは伝えておこう

長さを決めたら、当日に美容師さんへ伝えてほしいことが3つあります。

1つめは、なりたい雰囲気の写真。言葉だけより、画像が1枚あるだけで仕上がりのズレが激減します。2つめは、スタイリングにかけられる時間。毎朝コテで巻く余裕がないなら、乾かすだけで決まる長さや切り方を提案してもらえます。3つめは、伸ばしかけの予定があるか。「半年後に結婚式がある」などの予定があるなら、伸ばす過程まで考えた切り方ができます。

この3つを伝えるだけで、「美容師さん任せでなんとなく失敗」が、ぐっと減ります。

怖さの正体は「決めていないこと」

最後にもう一度。ショートが怖いのは、髪が戻りにくいから。そして、ゴールがぼんやりしているから。

でも、あごのボブを通過点にして、結べる長さをどうするか決めて、顔まわりの雰囲気を言葉にする。この3つを決めるだけで、「なんとなく不安」は「これなら大丈夫そう」に変わります。あなたが止まっていたのは、勇気が足りなかったからではなく、決める材料が揃っていなかっただけなんです。

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ショートが得意な美容師さんは、人によって本当に違います。あなたの「なりたい雰囲気」を一番うまく形にしてくれる人を、クレールなら「ショート」「ボブ」といった技術から探せます。長さを決めたら、あとはその技術が得意な美容師さんに任せるだけ。最初の一歩、ここから踏み出してみませんか。

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